概要

我が国では、完成後にかなり長い年月を経過したダムが増加しています。これらのダムのなかには、 現在の施設水準と比べると設計思想が古くなっているものがあります。こうしたダムについては、次のような対策を行うことで、社会環境の変化に合わせた機能の向上を図ることができます。
・ 既設ダムの貯水容量を増加させるダム嵩上げ
・ 流域の治水計画の見直しに対応する洪水吐きの増設
・ ゲート操作の合理化・省力化を図る小規模放流設備の設置
・ 鋼構造物の物理的劣化に対応するゲートの改修
当社は、土木構造物・鋼構造物・水計画・地質・環境等の各分野の専門家による高度な技術と知見を結集させ、既設ダムの機能向上について総合的な技術サービスを提供します。

提供サービス／技術内容

・既設ダムの機能と安全性を確保する検討例
既設ダム近傍での岩盤掘削において、既設ダムを保全するため発破・振動の少ない施工方法の提案。
・コスト縮減を考慮した検討例
新規ダム建設にあたって設置する既設ダムの放流水路を、トンネルではなく開渠（半川締切）とすることによる大幅なコスト縮減の提案。

主要実績

ダム嵩上げ：下の原ダム（長崎県佐世保市）
選択取水設備設置：萩形ダム（秋田県）
洪水吐き増設：五十里ダム（関東地方整備局）
小規模放流設備設置：土師ダム（中国地方整備局）
ゲート改修：鹿野川ダム（四国地方整備局）